06 Aug
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結代かずみ|ミドルエイジクライシスからの人生次章設計『NEXT CHAPTER』プログラム
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Anupgarh
06 Aug
結代かずみ|ミドルエイジクライシスからの人生次章設計『NEXT CHAPTER』プログラム
Anupgarh
「やりたいことより、得意なことで貢献する」。そう語るのは、32歳になる今年、転職と社会人大学院での学びを両立させている彼女だ。 新卒で入った小売の現場での下積みと下剋上、キャリアコンサルタントとしての数年間、そして「やりたいことが出てこない」という20代のもやもやを経て、彼女はいま「エネルギー効率で選ぶキャリア」という一つの答えにたどり着いた。 華々しい成功譚ではなく、内省しすぎた10年の先で見つけた、等身大の現在地を聞いた。 バレーボールと組織論──熱を持って語れるもの 最近もっとも感情が動いた瞬間を尋ねると、彼女はカレンダーを開いて、観に行ったバレーボールの決勝戦の話を始めた。 小学5年から中学3年までの5年間プレーしてきた彼女にとって、それはただの観戦ではない。どちらの推しでもなく純粋にバレーが好きだという状態で観た試合が、最後まで結果の読めない高レベルな展開で。「感動というより、ワクワク感の方が近い。自分もまたやりたいなと思った」と振り返る。 話はすぐに組織論へと転がっていく。 一人の突出したエースがいても、それだけでは勝てない。決勝で大エースを擁するチームが逆転負けを喫した背景を、彼女は選手層の薄さと、不調時に交代させられない構造から読み解いた。それはそのまま、彼女が学ぶ組織開発の視点でもあった。 「組織として進んでいくところが、今のビジネスにも紐付く」。 フルタイムで働きながら大学院へ──20歳の約束を30代で回収する 彼女がいま学んでいるのは、アカデミックな理論を使って企業の組織課題を「定義」し、解決策を探る実践型のクライアントワークだ。 「クライアントがこれが課題だと言っていても、実はそこじゃなかった、ということが結構ある」。 表面化した問題の奥にある本質を掘り当てる作業が、学びの核になっている。 興味深いのは、この進路が20歳の頃からの構想だったという点だ。 転職が当たり前になりつつある空気を感じ取り、「30ぐらいで転職と兼ねて大学院に行くのもありかな」とのんきに考えていた。それが本当に30歳で現実になった。 「この学問をやるとまでは想像していなかったけれど、違和感はない。10年前に言ってたな、と後から思い出す感じ」。 もっとも、仕事との両立は綺麗事ではない。 「課題の山積み地獄」と笑う彼女は、論文や本を読む時間を確保できないことを、自分の生活の数少ない不足点として挙げた。 「やりたいこと」より「エネルギー効率」で選んだ転職 20代を一言で言えば「山あり谷あり」。その中心にあったのは、「やりたいことが出てこない」という感覚だった。 社会は「お前は何がしたいんだ」と問い続ける。その論調に、彼女は息苦しさを感じていた。 だが30歳を超えて思うのは、別の可能性だ。「やりたいことも大事だけれど、興味がなくても自然とできてしまう得意なことってある。それなら、そっちで貢献する方がいいんじゃないか」。 直近の転職は、この気づきから生まれた。 前職ではプロジェクトマネージャーとして営業からオペレーション設計まで幅広くこなしていたが、商談前は毎回、吐き気が出るほど緊張していたという。 「できなくはないけれど、息するようにはできない仕事だった」。 一方で、リスクを検知して専門家につないだり、デリバリーの仕組みを設計・遂行したりする裏方の仕事は、「無心でできる。カロリーを使わない」。 将来の事業部長というポジションを想像したとき、フロント業務が増える未来に疲弊する自分が見えた。だから「裏方に徹する」と決めた。 「エネルギー効率のいい方向で、まず30代の10年を過ごす。40代はまた考える」。 下積み時代の「下剋上」と、持続性という視点 新卒で入った小売会社での下積み時代も、彼女の10年を語る上で外せない。 入社後しばらくは品出しを続けるのが暗黙の了解。パートスタッフからは「社員なんだから」と期待され、先輩からは「まだひよっこ」と扱われる板挟みのなかで、「単価の高い自分が一年ここにいるのは、会社にとっても損じゃないか」と感じていた。 転機は、店長の「なんで下剋上しないの」という一言だった。 1年目だからと遠慮せず、上の役職者の仕事を奪いにいけと促され、彼女は実際にオペレーション設計などの上位業務を担うようになった。 だが異動のたびに、新任の管理職が来ると業務を「戻される」構造に気づく。 「店長の采配で特別にやらせてもらっていただけ。いい店長に当たるかどうかのギャンブルがある限り、持続性は低い」。この見極めが、最終的に退職の決断につながった。 恵まれた上司にも巡り合えたと振り返りつつ、彼女は環境依存の危うさを冷静に見ていた。 十年前の自分へ、十年後の自分へ 最後に、二つの問いを投げかけた。 十年前の自分に一言かけるとしたら。彼女の答えは「内省をしすぎないこと」だった。 人や組織に興味がある人間ほど、勝手に内省を始めて病んでしまう。それをやめなさい、という自戒でもある。 そして十年後の自分に残す言葉は──「今は、経営を支える人間になれるようにスタートを切ったところだよ」。静かだが、芯のある一言だった。 ―――――――――――――――――― この回を聴く ▼ Spotify https://open.spotify.com/episode/3Qqe9JtI29kEG6yMzrtySR?si=3BJKKNYwQBmbdzvNOqdO6Q ▼ Apple Podcasts https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E5%86%85%E7%9C%81%E3%81%97%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8-%E3%83%BC%E3%83%BC%E3%82%84%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%A7%81%E3%81%8C-30%E4%BB%A3%E3%81%A7%E9%81%B8%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%BB%B8/id1896864824?i=1000770917865 ▼ YouTube https://youtu.be/Xuv_q0dQ4vA?si=v7ROVsog9BEiOkbz 記事では書ききれなかった間や、言い淀み、笑い声も含めて、 会話そのものは音声で聴いていただけます。 ―――――――――――――――――― 番組について 2016年前後に大学を卒業した友人たちをゲストに迎え、卒業から10年の現在地を深掘りするPodcastです。 キャリア、転職、結婚、育児、起業、挫折、迷い——それぞれが歩んできた10年を、飾らずに話してもらいます。 「学生時代に描いていた30代」と「今の自分」のギャップ、幸せの定義の変化、選ばなかった人生。そういう話を、静かに深掘りしていきます。 ▼ 全エピソード一覧 https://youtube.com/playlist?list=PLIsDy9GxyrfTzuq7eTR0U9fH8w3264mPg&si;=dmBlVWPIIqPgQaOJ ホスト:古村大和(こむらやまと) #そつじゅう #卒業10年目 #キャリア #30代
📌 「内省しすぎないこと」──やりたいことが見つからなかった私が、30代で選んだキャリアの軸【卒業10年目の現在地】1-3 (Anupgarh)
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